ウッドデッキ・タイルデッキ

■それぞれの施工方法

ウッドデッキは基礎の支柱と床面のパーツを組み立てて施工します。基礎部分は束石などを使い地面に水平に固定しなければいけません。ですので、本体とは別に基礎工事費用が必要です。

一方、タイルデッキは基礎の土台をコンクリートで一から作らなければならず、床面のタイルは一枚ずつ手作業で接着しなくてはなりません。また、タイルデッキの床面はコンクリートとタイルを手作業で水平に調節する必要があります。さらに目地部分は樹脂で整えないといけないので、ウッドデッキに比べると職人の技術力が問われます。

 

■どちらを選びますか?

◇ウッドデッキ

・メリットとして
ウッドデッキのメリットとしては、なんといってもその温かみのある質感。木のぬくもりを感じられるウッドデッキは、和風住宅から洋風建築までどんなお住まいとも相性が良いです。とくに天然木は質感や風合いの変化を楽しみながら、一緒に年を重ねていけるのも魅力の一つでしょう。天然木に比べ耐久性のある人工木は、木粉に樹脂を混ぜて作られており、木に近い風合いを楽しむことができます。しかし天燃素材ではないので、メンテナンスが手軽です。

・デメリットとして
天然木のウッドデッキであれば、小さなお子様が裸足で歩いた時に木のささくれなどが刺さってしまう可能性もあります。またカビ、シロアリなどが発生してしまうケースもあるでしょう。そうなるのを防ぐために定期的なメンテナンスが必要です。人工木は天然木に比べると、特別なメンテナンス不要で耐久性もありますが、やはりカビが生えることもあります。濡れたまま長期間放置することがないよう注意しましょう。

 

◇タイルデッキ

・メリットとして
タイルデッキのメリットとしては、木目調カラーが基本のウッドデッキと違い、和風・洋風・モダン・カントリー調などさまざまなインテリア洋式に対応できます。またカラー展開も豊富で、異なる色のタイル同士を組み合わせて一つのタイルを作成することも可能です。

またタイルデッキはウッドデッキのように雨や紫外線による大きな劣化がなく、腐食も生じませんのでメンテナンスが比較的少ないです。表面に汚れが染み込まないというのも、オススメポイント。ガーデニング用の植木鉢などがたくさんあるお家や、水気のあるものをデッキの上に置きたい方は、タイルデッキがオススメです。タイルが割れることもあまりなく、もし割れてしまったとしても、その部分だけ取り換えられるため、耐久性が高いです。

・デメリットとして
タイルデッキは温度の影響を受けやすいのがデメリットです。夏場に床面が高温になるのはウッドデッキも同様ですが、タイルデッキはそれ以上に高温になってしまいます。一方、冬場は裸足では触れることもままならないくらい冷たくなります。

またタイルの表面は滑りやすく危険です。ですので雨が降ると、転倒によるケガやデッキからの落下の恐れが出てきてしまいます。とくに冬場は凍結や積雪でタイルデッキの床面が滑りやすくなり、デッキ自体が使いづらい状態になってしまいます。このような場合、滑り止め仕様のタイル材を選びましょう。

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